探偵ソフィちゃん
ヤッキムン
第1話
ロンドンで生まれた。両親がロンドンで働いている時に、自分は生まれた。なんとなく、テムズ川沿いで暮らしてたような感じを覚えている。テムズ川沿いのアパートの外階段をトントンッと上がって、すぐ玄関があって、入って部屋があって、その部屋の窓ぎわに、ベビーベッドが置いてあって、そこに自分は寝ていたように思う。目覚めた時は、ベビーベッドの横にある低いタンスの上に、座布団が敷かれてあって、そこに自分はドンッと置かれて、座ってたような気がする。
ベビーカーで、両親と一緒にテムズ川沿いを散歩していたように覚えている。きれいな白人のお姉さんと、すれ違って、おたがいに顔を見合せて笑ってた。
部屋では、お父さんが、お餅を風呂敷に包んだものを、赤ちゃんの自分の背中にくくりつけて、力持ちになるようにと、自分にしゃべりかけながら、時には泣いてる自分の写真もしっかり撮ってくれてた。
たまには肩車されながら、近くの公園まで散歩に行ってたみたいだ。ロンドンの動物園にも両親と一緒に遊びに行って、ゾウさんのぬいぐるみを手にしっかり持って、嬉しそうに歩いてる写真もある。自分はまだちっちゃいのに、両親と一緒に美術館や博物館やミュージカルにまで、連れて行ってもらってた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます