そうそうに不倫です

サクヤカンテツ

第一章

第1話 早すぎだよwww

*さすがに。


さすがに早くないか。


いや、まだ3日目なんですけど。


付き合って3日目じゃなくて、

結婚して3日目ですよ。


逆に怒る気にもなれません。というか、相手に対しての怒りより、自分に対しての怒りが勝ってて、、、あーもう!


もう!!


そう思いながら作る愛妻、いや、哀妻弁当はまずいに違いない。

てかなんで私あいつに弁当作ってやってるんだ。付き合ってる頃からのルーティーンだから抜けてないのか。違う。昨日の夜、私は決心したのだった。


―昨日の夜―


「家でご飯が食べたくて飲み会断ってきちゃった。お・く・さ・ん・の料理が食べたくてね。」

「もうやめてよ」


はい、ここら辺は幸せです。


「あー美味しかった。またこの肉じゃが作ってよ。うちのかーちゃんのやつの100倍うまいし!」

「わかった。また作るね。」

(いや、それお義母さん直伝なんだけど)

(ま、いっか。彼が幸せならそれでいい。)


まあそんな何気ない日常的なやつを過ごして、風呂に入って、ちょっと喋って、彼が先に寝て、、、

ってよく考えたら3日目にしてまだ1日もシてないっておかしかったじゃん。


彼の携帯が震える。

気になる。

私の心も震える。

(どうしよう。見ようかな。悪いよなー。)

結局携帯を手に取る。

アホなのかロックがかかってない。

『昨日は楽しかったよ❤来週はいつがいい?Byみさき』

が見える。

泣ける。

まあこれくらいのリズム感で不倫発覚。

そこからは

怒り→謎の落ち着き→怒り→ものすごい怒り→彼への憤り→自分への憤り

てな感じで私はこう決心した。

『もはや開き直って見返してやる』

てね!!

ん?面白くない決心だって?いやこの時の私の気持ちからよくこの素晴らしい決心を思いついたものよ!

早いけど次回に続くね。


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