第69話 最初の一行

 こんばんは。お元気ですか?


 はい、ここでは読者の皆様への挨拶から始まっていますが、他の小説ではどうでしょうか?


 私は結構台詞から始まるのが好きかも知れません。ジャンルを問わず、結構使ってますね。

 せっかくなので例を挙げますか。


 ●暗闇からの失踪

「くそっ! 死ぬなよ!」


 ●乾杯

「民間人は容赦がないね」


 掌編でも多いです

 ●マティーニの横に銃口を

神聖なSACREDジンGIN以外のジンで作ったマティーニは、マティーニじゃねえって言ったんだがな」


 ●最終日のシンデレラ

「よし、たまにはもう一軒ぐらい行くか!」


 ●最後のプレゼント

「十個のプレゼント? 随分と欲張りだなあ」


 などなど。


 台詞以外で始まる場合、次に多いのは地名、日付、時刻、そういう状況を示す文から始まるパターンかな。これは例挙げても面白くないから次。


 それ以外にも、もちろん色々あります。一気に物語の世界観に引き摺り込みたい場合、強めの表現を持ってきますね。ミステリ、サスペンス系に多いです。


 ●オブスキュリティ

 人は概ね一度しか死ねないように作られている。


 ●痕跡

 凄惨な殺人事件の現場。文字にしてしまえばそれだけのことだ。


 こんな感じ。


 みなさん、最初の一行はどうされてますか?

 個人的におすすめしないのは、自己紹介から始まるやつです。その後すぐにヒロインの紹介まで始まったら、間違いなく私は続きを読みません。


 例)

 俺は地味田芋男。この三年二組というクラスにおいて、全く目立つ存在ではない。高校のこの時期にこんな感じだ。きっと大人になってもずっと変わらないだろう。

 そう思って油断していたら、ひょんなことから誰もが美少女と認める容姿端麗の見本のような……。

 書いてて蕁麻疹出そうなので止めよう。。。



 冒頭。大事だとは分かっていても、そんなに深く考えて書かないですよね。

 自然にどんな物語でも書き始められるようになったら、それが個性が出てきたっていうことに繋がっているんだろうな、なんて勝手に良いように思うのでした。

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