第4話

 母の姉ちゃんの話し。確実に次女の方。第二次世界大戦の最中、当時の母の家が空襲により全焼した。母の姉ちゃんは高級な着物を沢山持っていて、箪笥から其れ等を持って行こうとして、逃げ遅れ命を落とした。母の戦争体験を簡単に語る事は出来ないが、どうも母の人生に重要な意味が有った様で、その日の事を想わせる書き出しの小説がパソコンに残っている。母が何を考えていたか分からないが、母の人生の話しは、私が調べて執筆しない限り、闇の中に埋もれてしまうと思う。

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