第6話 姉ちゃんが好きだ
姉ちゃんの彼氏の真一と会ってから三日が経つ。
隣りの部屋の姉ちゃんは真一の野郎と電話中だ。
あの日失敗は何も起きなかった。
姉ちゃんと真一にとってお父さんとの
姉ちゃんの為を思えば何事も無くて嬉しいが真一の顔を思い出すと嫉妬で狂いそうになった。
僕は今日調べたことがある。
ずっと怖くて調べられなかった事。
【血が繋がっていない姉弟は結婚できる?】
僕の疑問はずっとあった。
僕は養子だから姉ちゃんとは血が繋がっていない。
だが法律はどうなんだ?
戸籍上は一度でも姉弟である以上結婚できないかもしれない。
成瀬家は調べ物は共用の古いパソコンでしている。
ドキドキが止まらない。
何回か調べようとは思った。
だめだったらと思うといつも途中で諦めていた。
パソコンで検索する手が震える。
姉ちゃんが好きだ。
純粋に好きだ。
僕の好きは姉弟の好きじゃない事ぐらい分かってた。
僕は男として姉ちゃんを好きなんだ。
僕が真一だったら良かったのに。
叶いもしない願い事が僕の頭に浮かんでは消えている。
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