第4話 イケメン彼氏にゃ敵わない?
まもなくお父さんが帰って来て成瀬家で滅多に頼まない寿司を頼んだ。
「はっ、はじめまして! 児玉真一です。翔子さんとお付き合いさせていただいています! よろしくお願いします」
おっ。お父さん登場に焦ってる。
僕はテレビを見る振りして真一の観察だ。
「こちらこそよろしく、真一君。翔子が彼氏を連れて来るなんて初めてだ」
お父さんは何故だか真一に握手を求め二人は握手をした。
「お父さんっ!」
お姉ちゃんが余計なことは言うなとばかりに焦ってお父さんを止める。
「いつかは連れて来るとは思ったがイイ男で安心だ。っで仕事は?」
僕もこの男が何者か気になる。
僕は部屋に戻るという選択肢もあったが、この男をしっかり見極めてやろうとリビングにいた。
「歯科技工士です」
「そうか歯科技工士か。まあ一杯」
お父さんはご機嫌、上機嫌だ。
ビールを真一にすすめている。
真一の野郎はド緊張してる。
年は姉ちゃんより年上。
仕事は歯科技工士といって入れ歯とか作る人らしい。
趣味はフットサルと映画鑑賞って。
何か面接みたい。
僕は自分のバイト面接を思い出す。
あーあ。真一に目立った粗なし。
まさかお父さん的に合格?
僕は悔しくて腹が立っていた。
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