スキル調味料は最強⁉︎ 外れスキルと笑われた少年は、スキル調味料を駆使して戦う!
アノマロカリス
プロローグ
1000年以上前に、この世界は魔王ザイリンドーガが支配していた。
それに立ち向かったのが、人族の勇者、獣人族の勇者、妖精族の勇者・巨人族の勇者の4人だった。
4人の勇者は力を合わせて、魔王ザイリンドーガを倒して世界を平和にした。
それから1000年後の現在、新たな魔王ヴァルサリンガと名乗る者が現れ、世界を恐怖に陥れようとしていた。
それに立ち向かうのは、かつての勇者達の子孫…では無く、新たな勇者として加護を受けた者達だった。
武の勇者、知の勇者、魔の勇者の3人だった。
今回も1000年前の様に、勇者達は力を合わせて魔王を討伐する…と思われていたが、この3人の勇者は…?
最悪という位に仲が悪く、勇者を筆頭に仲間を集めてパーティーを作り、魔王に挑むという選択をした。
なので…魔王討伐はおろか、その配下ですらまだ戦って勝利した者はいなかった。
人々は落胆した。
そして…魔王も落胆した。
魔王ヴァルサリンガは、自らの力を確かめる為に世界に降り立って勇者と戦える事を心待ちにしていたのに…
肝心の勇者がアレなので、すっかりやる気をなくしてしまった。
なので、魔王の侵攻は現在は休止状態である。
ある意味、それはそれで世界にはありがたいことなのだろうが…
そして魔王や勇者の戦いとは全く無縁な今回の舞台である、魔王のいる大陸から一番遠く、どの大陸よりも小さな大陸…いや、島だな。
その大陸より小さな島にあるクレーメルの街で、物語が始まる。
主人公の名前は、テッド・リターンズ。
16歳が成人のこの世界で、まだ11歳の少年である。
少年テッドは、9歳の時に両親を亡くし…10歳まで保険金で生活が出来ていたが、金が尽きかけようとしているので、働き口を探す為に神託の儀を受けた。
テッドは10歳になり、働き口を探す為に…まず自分の必要なジョブやスキルを授かる為に神殿の神託の儀で神から与えられるというジョブやスキルを得る…のだが?
何故、神託の儀を受けるのか…?
それは…神から与えられたジョブによっては、その道では働き口の困らない事があるからだ。
ジョブは何も戦闘系だけという訳ではない。
生産職も専門職もジョブとして貰える場合がある。
人によっては、ジョブとスキルの両方を授かる者が稀にいる。
基本はジョブのみの場合が多い。
逆にジョブが無しで、スキルだけ授かるという例も無い。
では…テッドが神から与えられた物とは⁉︎
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