第42話 登録ですよね? (7)

 だからア・リシャーは(えっ!)と思ってしまう。


 でも彼女、ア・リシャーも国中から選ばれた才女の一人……。この帝国ジャポネの若い才女と呼ばれる女性達が目指し、憧れる職業である冒険者組合・ギルドの受付嬢……。


 その難関を突破して、この窓口、椅子に座る彼女、ア・リシャーだから、自身の口から驚嘆を漏らすこともなく。直ぐにキリ! とした顔、様子で、小汚い男の顔をジロリ! と見詰め。


「この冒険者組合・ギルドへと初めての来店だと思われる人物には必ず尋ねるようにと指示が出ているので、私は貴方に尋ねました」と。


 ア・リシャーは、まあ、息をする行為を我慢しながら威厳のある態度で男へと説明すれば。


「それに貴方、先程から私に対して失礼だと思いませんか?」と小汚い男へとプンプンと告げ、尋ね。


「私の胸ばかりを見ていい加減にしてください」と。


 ア・リシャーは小汚い男へと更に不満を漏らす。


  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る