第40話 登録ですよね? (5)
ア・リシャーは、自身の心の中で鼻を摘まみつつ。
(この人、自身の身体から臭う、馬糞や尿のような悪臭が気にならないのだろうか?)とも思いつつ。
(ああ、いやん、いやん! 本当に臭い! 我慢が出来ないわ!)と嘆きながら尋ねる。
「……ん? 俺?」
でも小汚い小男は、自身の身体中から醸し出される悪臭等気にもしない。止めない様子で、ニヤニヤといやらしく、嬉しそうに、ア・リシャーのある部分……。
そう、彼女が王都を嬉しそうに、スキップ、ランランと跳ね、舞ながら歩けば。大抵の男達は振り返る。あの腕利き冒険者アランも大好きな、彼女の巨大な女性の主張──! オ〇パイ! と言う奴を嬉しそうに見詰めつつ、ア・リシャーの呼びかけに応答すれば。
「は、はい。そうです」
ア・リシャー自身もできるだけ、小汚い小男から醸し出される体臭を嗅がない。臭わないようにしつつ、できるだけスマイル! でも彼女の口からは変な口調、声音で男へと言葉を返せば。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます