(´・ω・`)ゾンビ・糖尿病・エイリアン
FLOKI-Q
第1話 ゾンビハザード
(@@)
「時は西暦20XX年、製薬会社から漏れ出た薬品により人類はゾンビと化した。獰猛で凶暴なゾンビ共は逃げ惑う人間を襲い、噛みつくことで仲間へと仕立て上げる。生き延びた人間は散り散りになり、ゾンビに襲われる恐怖に怯えながら暮らしていたのであった」
🏘街🏘
🧟
「ヴヴヴヴヴヴヴーー」ヒタヒタ
コンクリートは剥がれ衝突した車が道を塞ぐ。建物は倒壊し黒煙が上がる。リュックサックを背負った一人の男がスネークのように障害物の陰から陰へと慎重に歩を進めている。
(´・ω・`)
「ふぅ、今日もなんとか水と缶詰ゲットできたわ。まだまだ俺も運が良いってことかな」
(´・ω・`)
「せやけど社会が崩壊して早3ヶ月、運良く生き延びてるけどこの緊張感に慣れることはないなぁ」キョロキョロ
(´・ω・`)
「噛まれるの怖いから外出たくないし、でも探索せんことには食べ物が手に入らんし・・・。難儀やな。昔みたいに引きこもってポテチ食いながらゲームしたいわ」
(´・ω・`)
「・・・よし、ゾンビの気配はないな。早いとこ家に帰ろ!」タタタ-
🏘家🏘
(´・ω・`)
「ただいまー」キタク-
(。・・。)
「あっお兄ちゃん、お帰りなさい。どうだった?」ドタバタ
(´・ω・`)
「今日も大成功やな。ほらっ、こんなに缶詰ゲットできたで」ズラッ
(。・・。)
「わーい。いつもありがとう」
(´・ω・`)
「構わんよ。ところで研究の方はどうや?」
(。・・。)
「うん。今は捕獲したゾンビに色々な薬品を投与して経過を観察してるところだよ。ゾンビを人間に戻せることができたら世界は平和になるからね」エッヘン
🧟
「zzzzzz」
(´・ω・`)
「いつ見てもこれが元人間やとは思わんな。顔は青白いし、身体中の皮膚は至る所破れとうし、おまけに口は裂けて今にも噛み付いてきそうやん」
(。・・。)
「ははは、でも麻酔で眠らせてるから問題ないよ」
(。・・。)
「ねぇお兄ちゃん、最近よく考えることがあるんだ。ほら昔一緒にゾンビ映画たくさん観たけど、ほとんどのゾンビ映画はゾンビになった直後の世界を描いていて、人類が滅んだ後をあまり描いてないよね」
(´・ω・`)
「バイオハザード、ロメロ映画、REC、新感染、28週後・・・まぁ確かにそうやな。平穏を手に入れても結局そこからまた崩壊していくしな」
(。・・。)
「たしかヨーロッパ映画でCUREDってのがあったけどあれくらいかな、パンデミック後の世界が舞台なの。まぁつまり何が言いたいかっていうとさ、具体的にどうすればいいのかのイメージが湧かないんだよ」
(。・・。)
「特効薬を発見してゾンビを元の人間に戻すとか、人間がいなくなったらゾンビは共食いでも始めるのか、逆に自然と共存して平和な地球になるのか、とかさ」
(´・ω・`)
「うーん、人間全員がゾンビなってもうたらゾンビもさすがにやる事なくて暇やろうしなぁ。俺は馬鹿やからそんなん考えたことなかったわ」
(。・・。)
「っていうことをこの頃ずっと考えているんだ。この世界の先にあるかもしれないハッピーエンドについて・・・」
(´・ω・`)
「・・・お前は昔から俺より格段に頭良いし、パンデミックがなかったら海外留学にもいけとった」
(。・・。)
「まぁね」エッヘン
(´・ω・`)
「今やっていることは途方もないことかもしれん。だけど過去に生きた人間が誰も到達してないから前人未到やねん。誰も成し得てないねんからそら手探りになる。だからもっともっと自分がやりたいようにやったらええ。タイラー&エラーなんやろ?この世は」
(。・・。)
「それを言うならTRY&ERRORだよお兄ちゃん」ワラワラ
(´・ω・`)
「わざとやんけ」ワラワラ「じゃあ俺は先に飯いただくとするでー」
(。・・。)
「あれっ、お兄ちゃん、外から拾ってきたこれって何?」
(´・ω・`)
「あぁ、これはつい懐かしくて持ってかえってきてもうたんや。PSVRっていうヘッドセットやな」
(。・・。)
「へぇ、初めて見るな」マジマジ
(´・ω・`)
「これはこうやってゴーグルみたいに装着するんや。VRはヴァーチャルリアリティーの略称で立体的なゲーム世界の中にいるかのようにして遊べるんや」
(´・ω・`)
「こういうわけわからんガジェットが昔から好きで、古くはバーチャルボーイという買ったら負けなゲーム機が」ウンチャラカンチャラ
(。・・。)
「これちょっと借りてもいい?ご飯先に食べてて」タッタッタッタ
(´・ω・`)
「他にもネオジオポケットというガッカリ器もあってやな・・・」ペチャクチャ
(。・・。)
「ここをこうして、こことここを接続して」ブツブツ
(´・ω・`)
「個人的にはギャオッピも捨てがたく・・・」アレコレシカジカ-
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