懐かしい匂い
僕は、仕事の全業務の中で出勤が1番苦手だ。この瞬間だけはストレスに見舞われ、全てが憂鬱になる。
ただ、今日は違った。夜の街が何故か優しく、何処か懐かしい匂いがした。
田舎の匂い?木の匂い?何がそう感じさせているのか分からないが、その匂いは確かに僕に懐かしいを連想させる。
出勤中でありながら、ぼんやりと深呼吸を何回もする。
ストレスが消えていくのを感じ、目が冴えてくる。送迎のバスがくる。
戦場へ送るそのバスに乗る前にと、最後に大きく深呼吸をした。
むせた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます