百六首目 過ぎてしまえば寂しいもので 短文付き

 夏のヤツ

  ぴよんと跳ねて

   雲わたり

    あっかんべぇして

     いっちまったよ

   


 今年の夏は異常な暑さだった。夏のやつ。

 興奮してあちこちで悪戯をして、沢山の人に迷惑をかけて、悲しい思いもさせて

 それなのにさよならも言わず、終わりを予感させることもしないで。

 突然居なくなっちまった。そしたら僕らの心に残ったのは一抹の寂しさだけで

 気が付いたら叫んでた。

「また来年も来いよな」って。

あんにゃろうめ。

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