謎の術者
何とか、ジエイの先導によりギン達は狭い道を抜け出て、広い道に出る事に成功する。
だが、そこには多くの魔物がおり、ギン達と魔物は相対する。
「見たところ、ブリック達はいなさそうだな」
「多分、奥の方に儀式の為にいるかもしれないわ」
「だけど、あいつらじゃ、そんな事ができねえんじゃなかったのか?」
「彼らができなくてもその術者の護衛の為に奥にいる可能性はあるわ」
ルルーとブライアンのやり取りを聞いてギンはエイムに尋ねる。
「エイム、魔力は感じるか?」
「いえ、もし儀式が行われているなら多分そのような魔力を感じるはずなので、まだ儀式は行われていないはずです」
「奴らがピトリ女王をあきらめ、リーザだけで儀式を行う可能性はある。行くぞ!」
ギンがそう呼びかけるとジエイがまず、声をかける。
「ではまず私が斬りこみましょう、ギン殿達は一気に突破し、リーザ殿の救出を」
「大丈夫なのかジエイ?敵の数は多いぞ!」
「敵を引き付けるだけなので心配はいりませぬ」
「それなら頼むぞ」
ギンの言葉を受け、ジエイがまず魔物の群れに短剣で斬りこんでいく。魔物は動くジエイに翻弄されて隙ができたのを確認するとギンが一同に呼びかける。
「今だ!みんな行くぞ!」
ギンがそう呼びかけると他の仲間も一緒に走り出し、わずかに迫って来る魔物をギンは剣で斬り、ブライアンはエイムとルルーを楯で守りながら、前進していく。
僅かな魔物達を突破するとギン達は更に奥に走り出し、リーザの救出へと向かって行く!
再び道は狭くなり、ギン達は慎重に進み始め、まずギンが仲間に声をかける。
「みんな、まず俺が先頭で行く、ブライアンはさっきのように後方を頼むぞ」
「おお、分かったぜ」
「ギンさん、気を付けて下さい」
「私が近くでフォローするわ」
一同がギンを先頭に狭い道を進んでいくと、狭い道から広い所にでるとそこの光景にギン達は驚きを隠せないでいた。
ブリック、ピッキー、アルドがいて、魔法陣らしきものの中央にリーザ、そしてローブを纏った謎の人物がいた。
「あいつは一体?」
「きっと、あの人物が術者ね」
ルルーがローブを纏っている人物は術者だと考え、そんな時にブライアンが一同に声をかける。
「みんな、もう目の前にリーザがいるんだ!早く助けようぜ」
「そうだな、今を置いてはないな」
なんとかリーザの元までたどり着いたギン達はいよいよ救出の為に魔族の前へ向かって行く。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます