見えにくい思い

ミニルはエイムがギンに対し好意を持っているのではないかとウィル達に話すが、そこまで大きな反応は見られず、ウィルに事実だとしてどうしたいかを尋ねられミニルはエイムが気持ちを伝えなくて良いのかを話すが、ウィルよりそれはエイムが決める事だと言われる。


「確かにそうなんだけど、やっぱり本当なら応援したいじゃない。あれだけギンさんの為にプラナさんとの事を頑張っていたんだし」


 ミニルはエイムが本当にギンに対する好意があるのなら応援したいという姿勢を見せるがヨナより言葉を投げかけられる。


「ミニル、エイムの気持ちがあんたの言う通りだとして、ギンの気持ちについてはどう思っているの?」

「それは良く分からないわ。だってギンさんだもん」

「まあ確かにね」


 ヨナの発言に対しウィルも同調する。


「そうだな、あいつは少し分かりづらいからな」


 ウィルがそう言うと、ブライアンが自分の考えを一同に話す。


「みんなも覚えていると思うけどよ、前にエイムがアビィっていう魔術師に捕まった時によ、すげえ責任を感じていたじゃねえか、あんなに自分を責めてるギンを見たことはなかったぜ」

「でもそれはエイムの親父さんにエイムを守るよう託されたのと、自分が1番近くにいたのにっていう責任感からくるものじゃないの?」

「俺もあの時はそう思っていた。だけどミニルの話を聞いてそれだけじゃねえかもって思った」


 ヨナの指摘に対しブライアンはミニルの話を聞いて別の事も思ったと話し、ミニルが尋ねる。


「私の話ですか?」

「ああ、プラナの事だが、そもそもあいつは俺達に話す前に先にエイムに妹がいた事を話しているんだ」

「そうだったんですか」

「それに今考えるとあいつはエイムに心を許しているんじゃないかと思うような事が結構あった気がする」


 ブライアンの話を聞いてミニルが言葉を発する。


「じゃあもしかしてギンさんもエイムの事を……」

「でもギンだし、そうも言いきれねえんだよな」


 ブライアンの肩透かしの発言にウィルがツッコミをいれる。


「何だよ!思わせぶりな事を言いやがって!結局結論出ずしまいじゃねえか!」

「俺は客観的事実を言っただけだ」

「ううう」


 ブライアンとウィルのやり取りを聞いてヨナが自分の思った事を話す。


「2人が両思いだとしてもさ、傭兵バカのギンと、そっち方面がウブなエイムじゃあどうなるのかなあ?」

「それは私にも分からないわ。でも両想いだとすると上手くいって欲しいわ」

「まあしばらく様子見だな」

「おお」


 4人の間でもギンとエイムの思いには結論は出なかったが、2人が互いを大事に思っている。それだけは確かだ。

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