2人が結ばれる時
互いに思いが通じ合ったカイスとプラナ、互いが思い合っている事を理解したカイスは突如プラナを強く抱きしめるが、プラナは少々困惑しているようだ。
「カ、カイス様……」
「プラナ、もう2度と会えなくても仕方ないと思っていた。だけどお前はこうして私に会いに来てくれた、ありがとうプラナ」
「いえ、私の方こそまさかカイス様が私を思ってくださったなんて、それだけで私はとても幸せです」
2人が抱擁している様子を見て、周囲から様々な反応が見られる。
「プラナさん、良かったわね」
「うん、なんか、いいよね……」
「もしかして、グラッスの王様の事を考えていた?今度会ったらヨナも言ってみたら?」
「ええ⁉あたしが……いいのかな……」
ヨナとミニルがやり取りをしている中、エイムは照れながら小声でプラナを祝福する。
「プ、プラナさん……良かった……ですね……」
エイムがカイス達が抱擁しあっている様子に照れながらプラナを祝福しているとブライアンとウィルも2人について話している。
「カイスの奴も結構情熱的な所があるんだな。いつも気取っているくせによ」
「でもよう、なんか恋人がいない俺達に対する当てつけにも見えねえか」
「まあ、そう言うな、今日はギンの妹にとってのいい日なんだからよ」
「で、ギンの奴はどんな反応をしているんだ?」
ブライアンとウィルがギンの方に目をやると、少し呆然としている様子であり、戸惑っているようだ。
そんな様子を見かねてルルーがギンに声をかける。
「何か言ってあげたら?」
「ルルー、しかしこういう時あいつらに何て言えばいいのか……」
「あなたが思った事を伝えてあげればいいのよ、プラナにもカイスにも」
「俺が思った事か……すまんな助かる……」
そう言ってギンはいまだに抱擁しているカイスとプラナの元に駆け寄り、ギンの接近に気付いた2人は互いに離れるが動揺しながらギンに声をかける。
「に、兄さん?急にどうしたの……」
「ギンか……すまぬ、思わず気持ちが昂って……」
「あ、いや。お前達に俺から言いたいことがあってな」
少し息を整えてからギンはまずカイスに声をかける。
「まずはカイス、俺達と再び休戦を結んでくれた事に感謝するぞ」
「……いや、私が至らぬばかりに迷惑をかけた。私はむしろ謝罪すべきなのだ」
「それでもお前は自分の過ちに気付いたから俺達と休戦してくれたんだ、あとはお前が帝国を建て直して他の国との協調路線を維持してくれればいい」
まずは、休戦を結んでくれた事をカイスに感謝するギン、プラナとの関係については何を告げるのか?
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