第5話
「おお~!やっぱりゲーセンはテンション上がるね~」
「久しぶりに来たな…」
ゲームセンターに来た湊たちは、久しぶりに来たからなのかテンションが上がっていた。
「お!これ取ってみよ!」
「私も手伝うよ~」
「さすが!わかってるな~」
「えへへ」
(こうなるとは分っていたが…やっぱり俺、いなくてよかったよな!?)
「はぁ…あっちにでも行くか」
悠と千夢の雰囲気にあきれながらも、湊は、どこへ行こうともなくふらついていた。
20分くらい適当に遊んでいた。だが、その時…
「あと少し…あっ!あぁぁ…」
(浅倉さんがいるーー!)
そう、そこに雪乃がいたのだ。湊は、集中している雪乃には声をかけることができなかった。
「もう百円だけ…!もう、2000円も使っちゃったよ~…」
(それギャンブルやってる人がよく言うやつ…)
「またミスったあ…」
「ほら、やっぱり」
「えっ!?月城君!?」
(声に出てたーーーー……)
「あ……うん、そうだよー」
「もしかして今の見てた…よね?」
「う、ううん?2000円も使ったなんて聞いてないよ?」
「聞いてんじゃんかあ…」
若干、泣きそうな雪乃を見て、湊は、フォローをいれる。
「こういうぬいぐるみって難しいし…さ…」
雪乃がやっていたUFOキャッチャーの台を見ると『超!簡単設定!初心者でも取れます』と書かれたポップがあった。それに気が付いてしまった湊はまたフォローを入れる。
「こういうのってさ、簡単に見えるだけで結構難しいんだよね。ほらこんな風に…」
「あ」
「あ」
(取れちゃった…)
「あ。ああ…せっかくの努力がぁ…」
「これあげるから許して…」
「いいの?ありがとー!」
(やっぱりちょろい!)
「ありがとう!それじゃあ、ばいばーい!」
足早に去っていった、雪乃を見てなんでそんなに急いでるんだ?と疑問に思う湊だった。
「それじゃあそろそろ俺も帰ろうかな」
ゲームセンターを出て数分立った後。湊は何かを忘れていることに気づく。
(あ、三人でここにきてたんだった…)
急いで、ゲームセンター戻った後、湊を探していた2人に渾身の土下座をした。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます