君と初夏
ヤッキムン
水晶占い
占いの館にでも行って、自分の結婚相手となる人の情報を聞いてこようかな!今、どこにいて、自分とはどういう関係で、いつ頃どんなふうに出会うのか!どんな人なのかを!
水晶占いの部屋に入ってみた!
きれいな可愛い~お姉さんやった!
「自分の結婚相手について、お願いします!」
「はいっ!わかりました!」
お姉さんは目の前の水晶に一気に集中し始めた。水晶に両手をかざして、水晶を見つめてはった。
お姉さんの顔が赤くなってきた。「う~ん」て、つぶやきながら水晶をじっと見つめてはったから、どうしたんやろなあ~って気になってたら、
「あれ~?ちょっと、もう1回...」って言って、水晶の表面を可愛いタオルで軽く優しく丁寧に拭き始めた。全体をまんべんなく拭いてから、また、両手を水晶にかざして、一気に集中して念を送り出した。
しばらく見つめたあと、
「う~ん。あれ?やっぱり?...」て言いながら、また顔が赤くなっていった。
どうしたんやろ~って思ってたら、
「ちょっと待って、もう1回やってみますゎっ!...」って言って、また水晶を可愛いタオルで、全体をまんべんなく拭いてから、可愛い両手を水晶にかざして、一気に集中して念を送り始めた。
しばらく見つめてて、
「あらっ!やっぱり...またやゎ...」って言いながら、めっちゃ顔を赤くして、照れて、もじもじしていた。
「どうされたんですか?」って気になって聞いてみたら、
「あっ...あの...私なんです...水晶に写ってるの私なんです...」
「えー!ほんまにー?!...」びっくりして自分も変な声を上げてもうた。
「てことは、今日、自分がここに来た事が運命だったんでしょうか?今ここで出逢う運命だったのでしょうか?...」
「はいっ!...ぜったいに、そうに間違いありません!...この水晶が正確な事は、誰よりも私自身がいちばん良くわかってますので...」
自分も、占い好きだし、わりと信じるほうで、特に前向きな結果には従うほうだったから...お姉さんの水晶占いも、ぜったい本当なんやろうなって、完全に信じてもうた。
「じゃあ...あの...自分と結婚するんやって事をこのきれいな水晶が言ってくれてるんやったら...ぜひボクと...結婚して下さいーっ!...」
「...あっ...はいっ!...喜んで...私からもぜひ...お願いしますっ!」
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