第12話
初めての悪性患者ということで、ほとんどのテレビではその特集ばかりが流れていました。
中にも悪性患者たちのインタビューは衝撃的で、突然叫びだす男性もいれば、悪性とは思えない穏やかな女性まで様々な人がいて。
その人たちがそれぞれバスに乗って施設に向かうまででで、それから先は特殊な施設だからという理由で見ることは出来ませんでした。
それから数ヶ月後。
治療を無事に終えた1人の男性が出てきました。
穏やかな表情をした男性は、インタビューを受けていました。
その穏やかな表情とはかけ離れた衝撃的な内容に、テレビを見ていたみんなは震えたと思います。
他の患者について聞く記者に穏やかな笑顔で。
他のみんなはすでに治療されました。
僕はまだ軽症だったからまた生活を送ることができますが、他のみんなは重症だったみたいで処刑されてしまいました。
そう穏やかに喋る男性は一体何を見てしまったんだろうか?
そしてそれでもなんで穏やかでいられるのか?
そう思いながらも、撲滅させるためにはもしかしたら仕方がないことなのかもしれない。
なんて思いました。
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