第6話
私の字にソックリだった。
え、何これ。
全く覚えがない。
もしかして深夜テンションで書いた未来への手紙みたいな?
「だったらめっちゃ恥ずかしいヤツじゃん!」
急いで拾い上げ、裏を見てみるとしっかりノリがつけられていて拝啓私様以外には何も書いていない。
全く記憶がない封筒にゾッとしながら、次は電気の光で封筒を透かせて見た。
やっぱり何枚か手紙が入っているようだ。
これは確定かもしれない……。
少し目を細めて、ハサミを使って開けてみる。
意外にも5枚の手紙が入っていて、ビッシリと何かが書かれていた。
「うそでしょ!?私5枚も書いたの!?」
全く記憶がない手紙に驚愕する。
まぁ、読み始めたら思い出すかもしれない。
これがのちのち黒歴史になっていくんだなぁ。
自分で書いたはずの手紙を他人のように冷たい目で見て、再びソファーに横になった。
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