幕間 リリーのお仕事
久しぶりの更新が幕間なのは許して
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ある日の深夜、私――リリーはシルがキャッチした魔力反応の場所まで魔法少女の姿で空を飛びながら移動していた。(リリーの魔法少女の姿はよくあるプ〇キュア衣装の赤とでも思ってください)
「あ、そこですリリーさん。そこで止まってください」
「ここ?」
現在リスの姿をしているシルの指示に従って空を飛ぶのを止め、地上へ降りる。地上降りた場所は近くの繁華街の裏路地、空から見ていると悪いお兄さんたちが闊歩している場所だ。
「魔力反応的に低級が複数と思われますが今のリリーさんなら何の問題もありません。頑張ってください」
「分かった。それじゃあ『マジックインターゲート』!」
そして私は鏡面世界に入り、魔物の姿を確認する。裏路地という狭い場所に何度か見たことがある魔物が複数存在していた。
「低級のウルフが10体ですね。リリーさん!やりますよ!」
「分かった!」
私は自分の専用武器を無の空間から取り出す。その武器は私………いうより魔法少女が使う物じゃない武器だった。
「いつ見ても………なんで私の武器ってチェーンソーなんだろう」
「それはリリーさんが一番強い武器という時にチェーンソーと考えたからです」
「それはそうだけど」
それでもチェーンソーっていうのはおかしくない。美由紀は刀で私はチェーンソー。他の魔法少女がこれを見たら笑われるよ。
「お話はここまでです。来ますよ」
シルとお話をしているとウルフの三体が私に向かってきた。私は身体強化の魔法をかけダッシュする。そして、最初の一匹の胴体をギャイイイイイインとチェーンソーの音を鳴らしながら斬る。そして残りの二体も頭、胴体を斬る。そして私に血しぶきの一部が身体に付く。
「はぁ~。私も美由紀みたいに綺麗に斬りたいな」
「それは無理です。チェーンソーなので諦めてください」
そうして、残りのウルフも私が使える魔法の一つ魔力弾とチェーンソーで斬ると、全部のウルフが居なくなった。
「お疲れ様です。特に危なげなく勝てましたね」
「そうだね。ウルフの素材は回収する?」
「いえ、大丈夫です。リリーさんも成長期なので今日も早く帰って寝ましょう」
「分かったよ」
魔物が居なくなったので鏡面世界から出たあと、私は空を飛んで家へ帰った。
本当、私が思っていた魔法少女と違うんだけどな~
魔法少女になってから半年が経った私は心の中で愚痴をこぼした。
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リリーが使っているチェーンソーは家にあったチェーンソーを魔法武器として使っています。なので、家にチェーンソーが無かったのはそのせいです。雄二、ドンマイ。
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