終わらない男達

イゴイゴリャンリャン

  プロローグ

同僚が、会社を休んでいた。もう一週間経つだろうか?何事かあったに違いないが、コロナ化の今、誰かが休んでも、そんなに気にならない。少し、情緒が不安定なところがあったが、挨拶はしっかりしていて、仕事も頑張っていた。体育会系な俺は、挨拶さえしてくれれば、何も言う事はない。

しかし、事態は予想を遥かに超えてきた!

同僚は、亡くなっていた。しかも、一週間前に!えっ、マジ?

高所からの転落、という事だけしかわからないらしい。

事が事だけに、報告に、時間がかかったようだ!俺は、気持ちの整理がつかぬまま、蔓延防止明けの仕事に追われた。

もし、コロナが無かったら、死ぬ事は無かったのか?時代背景に、紐づけてしまう。もしもコロナが無かったら、人と人の繋がりも違っていたらと。真相は不明だが、事件性はないという警察の判断らしい。

かの有名な、小説家、コピーライター開高健は云った!

男は、自殺の変わりに旅に出ると!がっ、

その旅さえ不自由な今、心にゆとりを持って

行こうではないか!

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