風になれたら

朝の七時


 アスファルト駆け上がって


人波に逆らって 


   山手線のホームに飛び降りて


     滑り込んだパンプスのつま先


目の前で閉まる自動扉


    いつから人は捕まったんだろう

 隙間の無い時と呼吸の乱れる圧迫に




   風になれたら




 駅からの道

 友達と一緒に

 笑って駆けた

 あの頃と同じ



     秋風のように


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