(二)-5

 いや、落ち着いていられない。なぜ、コイツが私の隣に寝ていたか、聞き出さなければならない。いやいや、待て待て、今はその話題に触れるわけにはいかない。誤解される! 私とコイツが付き合っていると誤解されてしまう! そんなわけにはいかない。でもよく見ると、スポーツマン風で、少しかっこよさそうではあるけど……。

 それに、どこかで見たことがあるような雰囲気でもあった。似ている人を以前見た気がする。どこだろうか。でも、世の中にはそっくりな人が三人いるという話だし、だったら似ている人と会ったことがあっても、不思議ではない。


(続く)

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る