第52話 もう一人の自分

2022.5.19


今日は、電車で1時間ほどかけて1人、動物園へ。

写真を撮りに。


いろんな動物がいる。

ふれあいコーナーもある。

ヒヨコとウサギとふれあう。


あったかい。

もふもふ。

可愛いなぁ。

ココロが何だかあったかくなるぞ。


あれ、何かこの感覚…知ってる気がする。


そうか、仕事で子どもを抱っこした時の感覚だ。


可愛いねぇ。

えらいねぇ。

できたねぇ。

もう寝るよ。

泣いてるの。


あらゆる場面で、子どもを抱っこする。

腕の中で子どもが眠っているのを見るのは、荒ぶった心が少し楽になる気がする。


そうか、その感覚なのか。


ヒヨコやウサギに、その感覚を再認識させられた今日。


さて、3時間ほど写真を撮ったりして、お昼ご飯を食べるのも忘れ、ひたすら歩き回る。


疲れているはずなのに、このままサ活に行っちゃおうかな、と予定をハシゴしようとしている私がいる。


もう一人の自分が、「オマエ、ちょっとやりすぎじゃね?」と問いかける。

もう、2万歩近く歩いている。


ここで体力を使い切ったら、おそらく鬱に転落する。

昨日はガチ鬱になったかと思ったが、早く寝たらそこそこ回復したようだ。

最近は、治療のおかげか心持ちの変化なのか、少し心のしなやかさ(≒レジリエンス)が鍛えられている気がする。


というか、何が双極性障害だバカヤローとビートたけしばりに開き直ったせいもあるかもしれない。


GLAYのHISASHIを溺愛してやまない私だが、昨日はHISASHIが使っている香水と同じものが届いた。


今日はその香水を纏って出かける。

つまり、あれだ。


私は、HISASHIの移り香を纏っている。


自分からHISASHIの香りが漂ってると思うだけでウキウキする。


そうやって、鼻先にニンジンをぶら下げた馬の如く、自分をごまかし、甘やかしながら生きていくのだ。





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