双極性障害のわたし、日々是日記。

第2話 カミングアウト

2022.4.23

私は、双極性障害という精神疾患を抱えているにも関わらず、心療内科のクリニックで働いている。

カミングアウトなどできるわけなく………

当事者が当事者の看護してるなんておかしいったらありゃしねぇ。

老老介護、みたいなもんか。

極秘。

カミングアウトするならおそらくクビ。

職場では「普通の人」を演じてる。

好きな職場だから離れたくないんだよな。

でも、本当はいちゃいけない人間。

出勤する度に葛藤している。

マイノリティなのに、周りに同調しないと生きていけない。

今日、うちのクリニックに来てる患者がODして搬送されたと、搬送先から電話があった。

どんくらいODしたかって、処方された薬を40錠くらいだと。

はぁ、そうですか………

家族が見つけて救急車呼んだとか。

私も、今月はガクッと鬱になってODしちゃったな。

眠剤とか、抗ヒスタミン薬とか、抗不安薬とか、とりあえず意識なくなる系をブレンド。

ゴミ箱にも薬のシートの残骸多数。

まぁ片手いっぱいに掴めるくらい？

いちいち数えてODなんかせんのよ。

朝起きて、フラリとスーパー行って、食べたいもの全部買って。

朝から過食嘔吐。おみゅるるる

からの、盛大にOD。

午前中から意識なく……………

眠りこける。

夜帰ってきた旦那が、意識のない私を見つけたが「起こしても起きなかった」からそのままにしてたとか。

2日意識なく、パチリとお目覚め。

搬送されなくたって、数日経てば目覚めるもんなのよ。

別に搬送されたいわけではないけどさ、やっぱり何だろ、大事にされてる人が羨ましいなとか。

まぁ何か、そうやって「うっかり自分を殺める」のがこの病気なんだろうな。

それはそれで、楽になれるかしら。

生きたい私と、死にたい私が日々葛藤。

旦那は、鬱だからとか躁だからとか、私をラベリングする。

日々が息苦しい。

つい10日前。思い出さなくて良いことを思い出してしまうのが私の職場。

何にも知らないくせに、躁だの鬱だのとラベリングする旦那。

ヨクナイネ。

マイノリティ、ツライネ。