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目次
深き淵にて
罪を犯して服役し罪を償った人間を
そのまま社会から隔絶しろなんて言わない
でも自分の身の回りにいたらどうするだろう
差別と向き合うとき
あなたはいつか自分の差別心と向き合うことになる
いつか暴かれる
その覚悟がなければ、差別には挑めない
優しさに包まれながら優しさでより良い方へ
それは確かにそうなった方がいいし
そうして世界が変わっていくべきだと俺も思う
でも現実はそうじゃない
人類の歴史は何年目？
だからきちんと向き合わなければならないんだ
じゃなきゃ世界を変えることはできないんだ
ただ、ことは単純ではない
あなたが深淵を覗くとき
深淵もまたあなたを覗いている
下手をすれば飲み込まれる
それをあなたはちゃんとわかってるんだ
あなたは自分の非道さを見るのが怖いんだ
だからきちんと向き合わないで、
ふんわりとした優しさに囚われてしまってる
この沼は広すぎる、深すぎる
うまく泳ぎ、潜るためには相当な力が必要だ
こんな近くに深淵がある
覗き込まれている
危険すぎる
未来はあるか
ことは単純ではない
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