夜微風
白いカーテンの裾を揺らしたのは
黒い夜から吹いてきた風
誰かの思いを運んでくると
窓辺の葉っぱに宿った雨露の
ひとつたりとも落とすことなく
静かに闇夜に紛れて消えた
届けられたのは言葉ではなく
星屑がせせらぐような音階で
ダイヤモンドカットの
小さなガラスの粒々を
転がすかのように
耳の奥の方で
悲しみと喜びの間にある
緩衝地帯を月が照らす夜
秋の冷気は爽やかだ
https://kakuyomu.jp/users/rubylince/news/16818093086833274367
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