本を閉じてから
本を閉じて窓から空を見る
グレーの雲が広がっているその中に
ポッカリ開いた明るい穴
隠れた太陽からの光で
真珠色に輝いているけれど
冬のせいか冷たい色だ
山際に目をやれば
稜線にそって広がる陽光の残滓
山のシルエットを強調した後
日が沈むのだろう
風に流される雲を見ていると
地球の自転を感じるのは
ただの錯覚だとは知りつつ
回る地球の幻想を
ひととき楽しむ
今日メモしたのは
ある画家の言葉
「知る楽しみ」
「知ってしまった哀しみ」
楽しみは好奇心
哀しみは知性
というところか
とは言え
グレーの雲に開いていた
穴の向こうを想像するのは
好奇心でもあり
知性でもある
哀しみがあるから楽しみもある
そしてその逆も…
そんな感じなんだろうな
と思ううちに
空はスミレ色
https://kakuyomu.jp/users/rubylince/news/16817330652281906915
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