ウクライナの少女への懺悔 番外編ー折り鶴によせてー
一盃口
第1話
https://news.yahoo.co.jp/articles/6d24b9c80e2b930b1bf91ab96aeca11b42331e69
日本の「祈り」がもはや足手まといになるかもしれない、という衝撃の記事でした。
ガンジス川の深刻な汚染が献花によるものだという話にはバカバカしくなりましたが、これがブーメランになると、それには強い驚きがあるものです。
うーん……、だが千羽鶴は否定できないです。僕にとって、やはり募金よりも高尚な何かがあると思います。それは……カルチャーショックによって、ただの紙細工に化けて家具、アクセサリとしてしか用いられなくなるのでしょうが、そして、彼らの生活が決して豊かになりはしないですし。
とりあえず、僕はこれだけは言わなくてはいけないです。千羽鶴は、全く異文化の工芸品です。日本人にはまだそれがどんな祈りを持っているか、暗黙の了解がありますが、ウクライナにはありません。
つまり、千羽鶴は紙細工の伝統工芸品に過ぎません。
紹興酒は中国の酒で、魯迅の故郷近くなことで有名ですが、この酒にはとある伝統があります。
嫁入り道具として新婦に持たせる、というものですね。そんなに飲まないでしょうが、その嫁入り道具としての重大さを私達はよく知りません。
確かに、援助資材として送る中に千羽鶴があっても邪魔なんですよね……。渡し方は考えるべきでしょう。ウクライナ語の手紙を付属させる、日本人が直接ウクライナ語で祈りを伝えて渡す、墓に鶴を送る、などなど。少なくとも、救援物資として手紙も説明も何もなしに送られた千羽鶴は邪魔です。日本人だけはその祈りは理解できますが。だから、その祈りを伝えるための配慮がなければ、それは間違いなく偽善になります。それなら送るよりも家に飾った方がはるかにいい。
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