第24話モク拾いの男
今日、昼飯を買いにコンビニに行く。すると、コンビニに設置してある灰皿を漁っているオジサンがいた。どんどん、シケモクを胸ポケットに入れていた。
買い物を終えて、自転車に乗ろうとすると、シケモクに火をつけて、一服するオジサンの姿があった。
切ない。
僕もシケモク拾いの過去があったのだ。
それは、給料を全額、嫁さんが持っていきお小遣いが無く、1日500円生活をしていた時だ。
飯よりタバコが吸いたかった。
僕はシケモクを拾うオジサンをバカにしない。だが、あの生活には戻りたくない。
如何なる理由でシケモクを拾う身になったかは不明だが、いつか新品の長いタバコを吸ってもらいたい。
嫌煙家には分からないだろうが、シケモク吸うくらいなら、タバコを辞めればいいのだが、愛煙家=ニコチン中毒者は辞めれないのだ。
あの、シケモクに火をつけて美味しそうに吸うオジサンの顔が忘れられない。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます