第4話【マヨ様は天然さん?】

—マヨ様のお目覚めに御座います—

「おはよう。カタリーベ。」

「おはようございます。カタリーベ様。」

いつものように主従の挨拶を交わしていたのですが。

「ねぇ、カタリーベ。私はもう王家の人間ではないわ。あなたも私をマヨと呼んで下さると嬉しいわ♬」

-マヨ様...実質的命令に御座います-

「承知しました。ではマヨ近くの町へ向かいましょう。」

-はわわ!マヨ様をマヨ呼ばわりするだなんて!マヨ様のイケズ!-


~オベン島諸侯連合アタタメマスーカ王国領【レンチンの町】~

「マヨ。着きましたよ。」

-あれ?マヨ様のお姿がない-


-あっ!あそこでマヨ様が武器屋の店主と楽しそうに会話をなされている-

「お嬢ちゃんお目が高いな!この【レンチンソード】は解凍効果や温め効果を付与させている逸品だ!お買い上げかい?」

「ええ、お願いいたしますわ。お代はセバスチャンにお願いしますわ♬」

「へ?」

-あわわ!ここにセバスチャン殿(年齢不詳)はいらっしゃらないです!-

「セバスチャンに御座います。お嬢様が衝動買いをなされるところを申し訳ないがこの取引はなかったことにさせていただきたい。誠に申し訳ない。」

-店主様は気の優しいお方でガハハッと豪快に笑い飛ばしてくださいました-

「ねぇ、カタリーベ?お買い物はセバスチャンでするのでしょう?」

「マヨ...貴女の天然さんぶりも大概よ...」


~マヨ様の一般常識の欠如が明らかになりました。今宵はここまでに致しとう御座います~


(つづく)

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