妄想日記〜神様の手記〜
絢爛豪華な道化師
悪夢の始まり
昼休みが終わった後の授業はいつも眠くなる。暖かい陽気にあてられ空腹が満たされた僕の体は今、睡魔との死闘を繰り広げていた。
今は5限目の国語。古典の授業でクラスメイトたちは早々にダウンしていた。教卓に立つ先生はよぼよぼのおじいちゃん先生で、彼らを注意することはないように思えた。ゆっくり進む時計の秒針。時々立ち止まりながら急に動き出す様はまるで、世界が止まっているかのようだった。
一瞬の間、目を閉じた。このまま夢に引き込まれるのかとさえ思えてしまうほど心地よかった。
次に目を開けると、そこは見覚えのない天井で、周りがうるさく忙しない喧騒に包まれていた。状況を確認しようと思い起き上がろうとしたが、うまく体に力がはいらない。不思議に思って視線を僕の体に向けた。僕の体には脚が、腰が無かった。それを認識した直後、耐え難い激痛が僕を襲った。激痛なんて言葉では足りない、地獄の業火にでも全身を壊されるように感じられるほどの"痛み"が僕を突き刺してくる。
「………ァァ"ア"ア"ア"ーーー‼︎‼︎ア"ア"ア"あ"ぁあ"ァ"ア"ッ‼︎‼︎‼︎」
遠くで誰かが僕のことに気づいたようだったが、それも間に合わず僕の意識は再び夢に引き込まれた。
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