第213話 この世に神はいない

 退屈な日々に、こころ戸惑う夜も


 今日一日を生きたと息をたて眠る


 夢の中で、出会った君は


 あいかわらず、僕を惑わしていた


 生きる意味を追い求め


 日々を倒れる勢いで駆け抜けるが


 僕は、君と比べたら


 全力なんて程遠いかもしれない


 全力で生きている君は


 毎日死にたいという


 死にたいほどのしんどさを感じているということなのだろうが


 君のその気持ちは一部の人間にすら理解されないだろう


 僕はそんな君に対してどうすればいいのかわからない


 君は僕の太陽ではない


 僕は君の太陽ではない


 赤い糸で結ばれない僕たち


 僕たちの運命を狂わせたこの世に


 神はいないだろう

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