第148話 十三年ぶりに見た憧れの先輩
十三年ぶりに電車の中で見た中学の先輩
話しかけようと思ったが話しかけれなかった
あとちょっとの勇気が僕にはなかった
でも先輩のそばにいると
その当時のドキドキとした感情が蘇ってきて落ち着かなかった
電車の中で向かい合わせで
本を読む僕、スマホを触る先輩
僕は先輩に気づいたけど先輩は僕に気づいたかどうかはわからない
先輩、おぼえてますか?
僕は今も先輩のことおぼえていますよ
先輩の卒業式のとき、一緒に帰りましたよね、あのとき僕は楽しかったです
心がドキドキしっぱなしでした
先輩は僕の地元の二つ前の駅で降りた
結局、先輩とは話せなかった
電車の中から先輩を見送る僕
あの中学のときの卒業式みたい
先輩の左の薬指にはキラキラとした指輪がはまっていた
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