第83話 信用

 あるところに、スーパーマーケットの鮮魚コーナーで働いている男がいました。


 男の担当は寿司をパック詰めすることでした。


 男はあることを思い付きました。少しふざけようと思ったのです。


 男は寿司にわさびを大量に塗り、ネタでそれを巧妙に隠しました。


 一日経ち、そのスーパーマーケットに「寿司にわさびが入りすぎている」と苦情が入りました。


 男は同僚や店長、パートのおばさんたち、お客さんたちの信用をなくしました。


 そして男はその責任でスーパーマーケットをクビになりました。


 いたずらを許されるのは子どもまでと云うことでしょう。

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