第52話 熱帯魚の仲間になれなかった

 海は深い


 川は浅い


 湖は深いのか浅いのかよくわからない


 君の心の深さは浅い


 でも君の心は透き通っていてとても美しい


 君の心には小さな熱帯魚のような魚たちが誰にも迷惑をかけずに平和に住んでいる


 僕もその中に熱帯魚になって混ざりたい


 でも君は僕のことを熱帯魚だと思っていない


 汚い、汚れに満ちた、未成熟で動物みたいな人間だと、僕のことを思っている


 僕はそれに対してどうしようも弁解ができない


 僕は誤ちを犯したために、熱帯魚の仲間に、なれなかった

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