SOMUNIA ILLUSIO

サンサソー

光たる神と王たち

遥か古の時代。


未だに世界は分かたれてはおらず、暗雲立ち込める石の時代であった。


だが、雲を分け初めて光をもたらしたお方があった。


天上の火、燃えるような灼熱、暖かな温もり。


やがてそれは形を成した。世に光と生を植え付けた者。


そう、神さ。


やがて神に作られた幾人かが、大地を分け治める王となった。


剛毅なる獣の王、獅子王レオカード

神秘の止まり木、精霊の女王タルミナ

辺境の簒奪者、蛮王ハーゴン

そして、人を束ね導く慈愛の天使、聖王ラーヤ


彼らは3人の魔女とともに、国を興した。


神の子たる''神人''。


その力もまた神のため。


だが、いつかその世の様は尽く崩れ去るだろう。


神は隠れ世は朽ちる。


今や神の光も薄れゆく。


鐘が鳴る。鐘が鳴る。


ああ、苦しい夜がくる。


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