Dr.ダゴンのアナザー険究所
文章魚
序章 不思議な『険究所』
やあやあ、よく来たね!
と言っても僕がここに呼んだのだけれど。
そこに座ってよ。まずは自己紹介だ。
僕はこの『険究所』の所長をやっている、
ダゴン=アシミノークだ。
Dr.ダゴンと呼んでくれ。
おや?
何故そんな微妙な顔をしてるんだい?
ああ、『険究所』の字がおかしいって言いたいのか。だけどこの字で合ってるよ。
ここは『危険』な事象を『冒険』しながら『研究』する施設なんだ。それをまとめて『険究所』と呼んでいる。
いいセンスだろう?
ところで、君は『アナザー』という 存在を知っているかな?
英語では「もう1つの、別の」を意味する言葉だね。
僕の言う『アナザー』は、その名の通りこの世界の常識から外れた「別の世界のもの」の総称だ。
もし一般人が関われば、心身に危険が及んだり、逆にメリットがもたらされたりする。
良いものばかりじゃないからこそ調査する必要があるのさ。
その調査を行い、時には危険を冒しても対処をするのがこの険究所なんだよ。
他の険究員?
ここで働いている人間は僕だけさ。
さて、君を呼んだ目的は仕事の依頼だ。
僕は今までの険究をレポートに記録してたんだけど、内容がわかりづらいとか、表現が幼稚だとか散々文句を言われてね。
そこで記録士の君に記録を任せようと思ったんだ。
依頼内容はとても単純!
僕がこれまでの険究について話すから君にはレポートをつけて欲しい。
喜びたまえ、報酬は弾むよ。
え?
危険は無いんだろうなって?
そう怖い顔するなよ。
あくまで君の仕事は話を聞いて文字に起こす事。
それだけさ。
おっ!OKしてくれるのかい?
いやー嬉しいねぇ!
それじゃしばらくの間よろしく頼むよ。
おっとその前に。
言い忘れてたね。
ようこそ、Dr.ダゴンの『アナザー険究所』へ!
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