前日譚への応援コメント
前編・後編でどうしてこうなってしまったんだろう、と思いましたが、前日譚が更にやり切れないですね……
三人とも互いに幸せであって欲しいと心から願っていたのに、王への献身から本当に命を落としたアフ・アカブ、そしてせっかく王に命を繋いで貰ったのに、王の命令で夫を失った形になり、ゆっくり年を取ることもなく死んでしまったチチュ、眼鏡を得てその力を取り戻すことはできても、大切なものは守れず恨まれる王。とても切ないお話でした。
作者からの返信
あっ、そこ読み取っていただけて嬉しいです。
そうなんですよね。全員の思いが裏目に出てしまっている。その交差を描くのがこの小説の目的のひとつでした。
コメントありがとうございます。
前日譚への応援コメント
異世界ファンタジーと眼鏡をどう持ってくるのかと楽しみに拝読しましたが……これはいい意味で予想を裏切られました!
歴史書を読んでいるような重厚さ。短編なのにその国の信仰や権力争いがしっかりと描かれていて、なのに文体が読みにくいということもなく……とってもおもしろかったです!!
前日譚で明らかにされた王と魔術師の関係がまた涙を誘って……。彼が寝る間も惜しんで眼鏡を作った理由はそこにあったのですね。それが派閥争いに使われてしまって無念だったでしょう。それでも眼鏡だけは死守する忠義の厚さ。
とても濃いお話を読ませて頂きました!どうもありがとうございます!
作者からの返信
わー! ありがとうございます!!
夜中にワルツ風アレンジ曲を聞きながらお題を見つけた瞬間、これだ! ってなって書きました。
重厚さと読みやすさを両立できている、というご感想をいただけて、安堵しました。普段書くより硬めの文体だったので。
改めて、コメントありがとうございます!
前日譚への応援コメント
皮肉な未来も好きなんですが、チチュさんがここらへんの事情を知らなさそうなところが好きです。
そして、読み手である僕からアフ・アカブへの見方も最初は、チチュさんに近い「国家に対する義務感によって狂気をもはらみながら死んだ人」でしたから、彼女に共感することが出来たと思います。
国のために身を削って、自分との夫婦生活もすり減らして最後には死んでしまう夫。恨み言も言わせてくれない王。そんな視点でチチュに同調していたところで、彼と彼女と王の関係を書かれては、苦しく唸るほかありませんでした。
素敵な作品を読ませていただいてありがとうございました。
作者からの返信
和菓子辞典さん、こんばんは!
チチュに共感しながら読んでいただけたということで、そういう読み方もあるのか! と喜んでいます。藤田はこの作品を書いた時、三人称の、いわゆる「神の視点」から物語を認識して書いていたので……。
作者自身でも気付けなかった作品の魅力に気付かせてくださる応援コメントって、とっても嬉しいですよね。こちらこそ、素敵な応援コメントをありがとうございます!