異世界ショッピング

商品No.12 99％遮光折り畳み日傘

「皆様こんにちは！異世界ショッピングの時間です！MCはお馴染み、伊達昌高が勤めさせていただきます」

「アシスタントの米沢 愛です。よろしくお願いします」

「本日は、ゲストにファッションデザイナーの支倉 面長さんにお越しいただいております。支倉さん。よろしくお願いします」

「はぁい。今日も異世界転生した皆さまがおしゃれを楽しめるよう、私も精一杯プレゼンするわね」

「さっそく紹介してまいりましょう！異世界転生された皆さま。紫外線、気になりますよね。昨今、こちらの世界では男性もUV対策を欠かさない時代になりました。転生先が灼熱の砂漠、ということもあるでしょう。そこで今回紹介する商品はこちら！99％遮光折り畳み日傘です！」

「一見普通の折り畳み日傘ですね」

「そう見えるでしょう米沢さん。ぜひ持って、傘を開いてみてください」

「はい、あ、意外と軽いですね。スナップを外して…あ、取っ手のところにボタンが付いていますね！ということは！」

「そう、この折り畳み傘。取っ手にあるボタンを押すと、傘が自動で開閉できるんですよ！」

「最近主流ですよね。じゃあ開きます。わ！折りたたんでるときはコンパクトなのに、開くと大きく感じますね」

「米沢ちゃん。ちょっとお邪魔するわよ。ふふ、私が米沢ちゃんと一緒に入ることも出来るわね。私みたいに体格の良い人にもうってつけだわ」

「そうなんです！女性はもちろん、男性や魔獣化された方にもご利用いただける大きさで作られています。しかし、これは日傘。大きさも大事ですが、何より大事なのはどれほど紫外線をカットできるかです。では、照明さん！スタジオのライトをちょっと強めにしてください！」

「すごいですよこれ！伊達さんが眩しくて見えないくらいスタジオが明るくなっているのに、傘の中は薄暗くて、照明の熱も全然感じません！」

「米沢ちゃん。私にも傘を持たせて。うん、強い日差しを全く感じない。お肌が守られてる感じがするわ」

「すごいでしょー照明さん！ライトを戻してください！こちらの日傘、外側のシルバーの生地で光と熱をはじき、内側の黒い生地で紫外線を反射してるんですよ。生地を触っていただくと分かるんですけど、とても分厚く作られてます。こちら、雨はもちろん、異世界特有の毒と熱体制も備わっております」

「もやは毒と熱体制は当たり前ですね」

「さらに！傘を支える骨は軽い素材ですが、とっても丈夫なんですよ！」

「なるほど！悪役令嬢に転生しても、これを差して歩いていれば、紫外線をカット出来て、更には暗殺も回避することが出来るんですね！」

「そういうことなんです！支倉さんをご覧ください。デザインもシンプルかつエレガントに制作されているので、ドレスアップしたご令嬢でも見劣りしない。むしろ美しさ倍増です！」

「モノクロだからどんな服にも合いそうだわ」

「もちろん、悪役令嬢以外の方で、例えば魔王や勇者討伐のために長期放浪される方、スローライフを送るために探索される方にも使っていただきたい商品です！」

「平凡な暮らしを求めていても、異世界では急に攻撃を食らうこともありますしね、この傘ならナイフも防げそうです」

「もちろん！毒針やナイフ、砂嵐程度なら、この傘ではじくことが出来ます！」

「光を使った攻撃とかもあるから、これならエレガントに回避出来るわね」

「そうなんです支倉さん！目潰し回避はもちろん、強力なレーザービームや光線剣の攻撃も防ぐことができます！」

「もはや光耐性最強の盾ですね！」

「日傘として、ファッションとして、盾としてもご利用していただける99％遮光折り畳み日傘。お値段きになりますよね？これだけ機能的な日傘…お値段なんと！4980円でのご提供です！」

「え！これだけ高機能で5000円しないんですか！」

「そうなんです！皆さま！ぜひぜひお買い求め…」

「伊達さん、今回は付属品とかないんですか？」

「え…は、支倉さん？」

「もう少しお得感が欲しいわね。ね？米沢ちゃん」

「はい！ほしいです！」

「とはいっても…えぇ…ちょ、ちょっと待ってくださいね」

伊達さん、メーカーと交渉中！はたして！

「お待たせしました！今回、本当に今回のみですよ！今回お申し込みの方のみ、おｋの日傘、二本同時購入でなんと！7980円でのご購入が可能となりました！」

「え！一本約5000円でもお買い得なのに、二本で8000円ですか！とってもお得ですね！」

「ありがとう伊達ちゃん。二本あれば、パートナーと一緒に使えるわ！」

「このまたとないチャンス！ぜひぜひお買い求めください！」

　お申し込みは0210-4110-71、良い転生まで！

　あなたの異世界転生を応援いたします。『異世界ショッピング』

＊この話に出てくる販売機関、商品、電話番号は、架空のものです。