商品No.9 お手軽フライパンセット
「皆様こんにちは!異世界ショッピングの時間です!MCはお馴染み、伊達昌高が勤めさせていただきます」
「アシスタントの米沢 愛です。よろしくお願いします」
「今日はゲストに、料理研究家の片栗 小十分さんに起こしいただいております。片栗さん。どうぞよろしくお願いいたします」
「はい、よろしくお願いいたします」
「片栗さんがいらっしゃったということは…美味しい物が食べられるんですね!楽しみです!」
「米沢さんは本当にご馳走にめがないですね。お待ちかねの米沢さんのために、さっそく商品を紹介してまいりましょう!」
「異世界転生された皆さん。フッ素加工された調理器具。恋しくないですか?異世界で料理を作った後、焦げ付いたフライパンを見て、げんなりしますよね?フッ素加工のフライパンがあれば、簡単に汚れを落とせるのにと…そんなあなたにご紹介するのがこちら!お手軽フライパンセットです!こちらのフライパンセット、なんと、片栗さんが監修した特別なフライパンセットでございます!」
「そうなんですよ。異世界転生された方が使いやすく、かつ美味しい料理が作れるように、僕も色々考えましたよ」
「このフライパンセット、取っ手部分が取れる、収納にとっても便利なフライパンですね」
「そうなんですよ米沢さん!フッ素加工はもちろんのこと、取っ手が取れるうえ…米沢さん、是非持ってみてください」
「わ!軽い!見た目は黒々していてとても重そうに見えますが、見た目からは想像できないくらい軽いです!」
「そうなんです!食卓にそのまま出しても見劣りしない、重厚感ある美しい黒のデザインなんですが、とっても軽いんですよ。さらに!先ほど申し上げた通り、フッ素加工も施されていますので、見てください、フライパンにベッタリと着いたカレー、所々焦げていて落ちにくそうですよね?どもほら、見て、軽く水にさらすだけで汚れが落ちちゃいました!」
「すごい!見た目も良くて、軽くて洗う手間も省ける!最高のフライパンですね!」
「さらにさらに!このフライパン、深型もあるので「焼く」はもちろん「炒める」「蒸す」「煮込み」、全て出来ちゃうんです!」
「深型フライパンであれば、一つで4役もこなしちゃうんですね!」
「では米沢さん。お待たせしました。片栗先生があらかじめ作ったサバの味噌煮。ぜひお召し上がりください」
「やったー!いただきます!んん~~身が柔らかくて、味噌がしみ込んでてとっても美味しいです~」
「こちらの料理ね、一つのフライパンで作ったんですよ。サバを焼く、料理酒で蒸す、調味料を入れて煮込む。このフライパン、もう一つすごい所があって、火の通りが均等になるんですね。異世界はガスコンロやIHがなくて、焼きムラができやすいんだけど、これはその心配もないんだよ」
「うわーすごい!私もお料理したくなっちゃいます!」
「米沢さん…このフライパン。まだまだすごい所があるんですよ」
「え!これだけでもすごいのに、まだあるんですか!」
「今度はこちらの料理、食べていただけますか?」
「見た目はポトフですけど…うん、美味しいですよ」
「こちらの料理、実は、異世界の美女が作った料理なんです!」
「え!なんでも出来て最強で顔もスタイルも良いのに、なぜか料理が壊滅的にやばい、異世界美女が作った料理なんですか!」
「そうなんです!これがこのフライパンの一番すごい所なんですよ!このフライパン、あらかじめ魔力を注ぎ込むことが出来るんです。なので、このフライパンで料理してもらうことによって、どれだけ死の概念が組み込まれた料理でも、その概念を焼き払い、味を調えてくれる、とーってもすぐれものなんですよ!」
「本当にすごいです!これさえあれば、もう異世界美女の料理に怯えることはありませんね!これだけ高機能ですから…お値段気になります」
「ですよね!こちらのフライパンセット、浅型の小と大と蓋、深型の小と大と蓋、取っ手の7点セットで、お値段なんと!7980円でのご提供です!」
「えぇ!これだけ高機能なフライパンセットが、一万円もしないんですか!」
「米沢さん!まだまだありますよ!今回のお申込みに限り!なんと!シリコン製のスプーンをつけちゃいます!」
「これ、かき混ぜはもちろん、掬うもこそぎ取るもとっても便利なスプーンですよね」
「これはね、是非つけてほしいと言う僕からの提案なんですよ」
「片栗さん!素敵すぎます!」
「片栗さんの強いご要望もあり、このシリコン製スプーン付きでお値段そのまま、7980円でのご提供です!」
「これはとてもお買い得ですね!私も買っちゃいます!」
お申し込みは0210-4110-71、良い転生まで!
あなたの異世界転生を応援いたします。『異世界ショッピング』
*この話に出てくる販売機関、商品、電話番号は、架空のものです。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます