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『最近、俺悩みがあるんだ』
「どうした?」
『俺、実は、初恋以来恋をしてないんだ』
「その初恋はいつよ」
『5、6歳のころ』
「5、6歳!?」
『しかもずっと片想い』
「ずっと片想い!?お前それ10年くらいじゃんw」
『そうなんだよ。流石に身近に恋してる人がいないとまずいってゆーか。なんかほら、青春したいじゃん?ドキドキしたいじゃん?』
「まぁ確かにな。…つまりお前は、好きな人がいないことが悩みなのか?」
『おん』
「草しか生えねぇwww」
『お前笑い事じゃねぇよ!俺にとっては一大事なの!悩みすぎて夜しか眠れん!』
「しっかり寝てんじゃねぇか」
『んなこたぁどーでもいんだよ!なぁ、俺どうすればいい?』
「しらねぇよ」
『そんな無責任な!』
「だってどこまで行っても他人事だし」
『そんなこと言っていいと思ってるの!?その一言で傷つく人もいるのよ!?俺は傷付かんけど』
「お前以外に言わねーよこんなこと」
『お、嬉しいこと言ってくれんねぇーつまり俺はお前の中で友人より格が上だよいうことだね?』
「まぁな。毎日遊んでたらそりゃそうなるわ」
『てちゃうちゃう。友情の確認やないねん。俺の恋愛事情やねん』
「そいやそうだったな」
『なんかコツとかない?』
「しらねぇし、そもそもそんなのねぇだろ」
『えならお前好きな人とかいんの?』
「え、、、居るよ?」
『うぇえぇぇえぇえ?!!?!?!!?まんじぃでぇぇえぇえ?!?!!?!?』
「驚きすぎだろ!」
『俺は、お前に敗けた、てことですか?』
「知らん!」
『誰だよ!お前の好きな人誰だよ!』
「秘密。言うわけねぇだろばーか」
『えー?いいじゃんーおしえてよー』
「絶ッッッッッ対嫌だ」
『減るもんじゃねぇじゃん!』
「知らん!嫌なもんは嫌だ!」
『えぇえー???ならよぉ。いつから好きなんだよそいつぅー』
「………12年前」
『俺より長ぇじゃねぇか!!!』
「うるせぇうるせぇ!!10年も12年も変わらん!!」
『変わるわ!730日も変わるわ!』
「うるせぇうるせぇ!」
『こんの…!ん?…ちぃ!もう帰らないかん!』
「じゃあな」
『くっそぉ…!ぜってぇ聞き出してやる!覚えてろよ!』
「チンピラか!」
『じぁな。また明日ー!』
「また明日なー」
ガチャ
バタン
「……………私の好きな人はお前だよバーカ」
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