第767話 『プレイヤーにはゲームに対する信頼というものがある』というゲームレビューを見て「そうなのよー!!」と思った話。

『プレイヤーにはゲームに対する信頼というものがある』というゲームレビューを見て「そうなのよー!!」と思った話です。


私、さっき(2023年8月28日)楽しみにしている2023ウディコンのゲームレビューを読んでいたんですけど『プレイヤーにはゲームに対する信頼というものがある』という文章を見て、ものすごく肯いていました。

私がめちゃくちゃ肯いたのはこのくだりです。


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フリーゲームに限った話ではないんですが、プレイヤーにはゲームに対する信頼というものがあると思っていて、大体知らないゲームの場合は信頼がゼロから始めます。この状態で不具合っぽい挙動に出会ったり、なんとなくやりにくいものに出会うと信頼度が低下していって、その結果不具合に見せかけた演出みたいな外連味のある行為に対しても疑問を感じるようになってしまいます。

要するに、ゲームが提供する全てのものを享受して楽しむためには、そのゲームを十全に信頼する必要があります。


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すごくない!? その通りです!!

私、正直に言うと『ウディコン』というコンテスト自体はそんなに信じてないんですよ。だって暗号化してないぐちゃぐちゃの、サンプルゲーム主体のなにがなんだかわからないフリーゲームもエントリー可にしちゃうのよ?


でも『ウディコン』というコンテストの中に、ものすごく自分好みのフリーゲームが混ざっていることがあるのは知っていて『信じている』ので、遊ぶフリーゲームが無い状態でウディコン開催に気づいたら、頑張って自分好みのフリーゲームを探します。


フリーゲームを選ぶ時は『フリーゲーム』と『自分が好きなジャンル』を信じます。

フリーゲームは、ゲームへの愛情がないと絶対に完成できず、十分なテストプレイもできないので(ゲームへの愛情が無いとテストプレイ不足で悲惨なゲーム内容になります)


細かいところまで配慮が行き届いている名作フリーゲームはゲームへの愛情に加えて、プレイヤーへの友情というか『同じゲームが好きな同士だよね!!』という気持ちがあるので(そうじゃないと自分勝手でひどいゲーム内容になる)そこも素晴らしいと思っています。


だから、フリーゲームにおいて『このフリーゲームはエンディングまで問題なく遊べて楽しい気持ちになれそう』とプレイヤーに信じてもらうのは、実はすごく難しいです。

フリーゲーム制作者の方の中には『フリーゲームは無料で制作して無料で遊べるゲームなんだから、自分勝手に自由に制作していいんだ』と主張する方もいますが、その結果『フリーゲームが嫌いになった』とか『そのゲームジャンルが嫌いになった』というプレイヤーを出してしまうことになるので、割と迷惑が掛かっています。

きちんとゲームを完結させて、進行不能バグ等なく、ゲーム内容の理不尽さについての説明があれば、あとはそこまで気にしなくてもいいとは思うんですけど。


『フリーゲームは無料で制作して無料で遊べるゲームなんだから、自分勝手に自由に制作していいんだ』と主張するゲーム制作者様は、自分のSNSとかで限定的に公開した方が安全だと思います。

プレイヤーがゲームにつぎ込める時間も労力も有限なので、自分勝手なフリーゲームに付き合える時間はあんまり無いのです。


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