第684話 今見ている中国ドラマ(歴史物)のいじめ加害描写が見事すぎてすごいなあと思っている話。(2023年6月15日現在)
今見ている中国ドラマ(歴史物)のいじめ加害描写が見事すぎてすごいなあと思っている話です。(2023年6月15日現在)
いじめ加害描写といっても、陰惨なものではないのですが。
その中国ドラマは歴史物で、たぶん15歳くらいの三姉妹が出てくるのです。
長女は正妻の娘(正妻の次女・長女はお嫁に行きました)/次女は側室(女狐・三女の母親を殺した真犯人)の娘/三女は女狐に殺された側室の娘で女主人公。今はおばあ様(先代の正妻・女主人公の父親はおばあ様の正式な息子ではなく側室の息子)という複雑な関係です。
女主人公の父親は、次女を一番可愛がっているのですが、その次女が、来てはいけないと言われた広間でのぞき見をしていて、それに気づいた長女が次女の弱みを見つけたいと三女(女主人公)を巻き込んで広間に行くのです。
結局、三人姉妹全員で広間を覗き見していたところ、のぞき見に気づかれそうになり、そこで次女が自分だけ助かるために長女の背中を押して、広間に転がりださせて転ばせるのです。おそろしい。
三女は長女に巻き込まれる形で転び、長女と三女が父親からめちゃくちゃ怒られます。
長女の言い分
「最初に広間を覗き見していたのは次女だ。自分たちはあとから来た。転んだのは次女が自分を突き飛ばしたからだ」
次女の言い分
「最初に広場にいたのは長女と三女。私は二人を見かけたので声をかけたら、長女が驚いて転んでしまった」
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どっちが正解かというと、長女です。視聴者はずっとドラマを見てたから知っている。
でも父親は次女の言い分を信じちゃったんですよね……。正しいことを言っているのに父親に叱責され、ぶたれて泣きわめく長女。次女は「長女と三女をたしなめることができなくて申しわけありません。罰を与えてください」と跪いて詫びます。
それでどうなったのかというと、長女と三女が礼拝をする部屋に三日間閉じ込められ、祈りを捧げる罰を受けた……という。
罰を受けている間、長女は「正しいことを言ったのに信じて貰えなくて悔しい」と憤り、三女は「子どもの頃に、正しいことを言っても信じてもらえなければ全て無駄だと悟った」と言います。
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これ本当、いじめ被害の難しさを表していますよね。
周囲は、好きな相手とか、信じたい相手を信じたりする傾向も強いと思うし。
長女は正妻の娘ということでわがままで、勉強嫌い。刺繍も三女に押し付けようとすることもあり、素行が悪いんですよ。
次女は傲慢な性格ですが、それを父親にはうまく隠していて、美しい文字を書き、勉強も頑張って結果を出しているのです。
三女はおばあ様からは可愛がってもらっていますが生母は次女の母親に殺されているので(父親はそれに気づいていなくて、おばあ様はそれに気づいている状態)身を慎み、長女からも次女からも嫌われないようにうまく立ち回っています。
でも公爵の息子(三男)が三女(女主人公)を好きになったので波乱がありそう。
公爵の息子(三男)のことは、長女も次女も好きなのです。
おばあ様と正妻が裏で結託していたり、おばあ様は表立っては次女にも新設を装っているけど次女を嫌い抜いていたりしていて面白いです。おばあ様の息子(本当なら家を継ぐはずだった嫡男)が腹黒い側室に殺された過去があり、おばあ様は子どもを殺す腹黒い側室がめちゃくちゃ大嫌いなのでした。でも息子がのぼせあがっている側室(女狐)を表立って追い出すことができないので、虎視眈々と女狐を追い出す機会を狙っています。頑張れ、おばあ様!!
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