【書き手と読み手】それは嬉しいですか？ 傷つきますか？

第100話 『マッドプリンセス ～ディオデラの野望～』というフリーゲームをご存知ですか？

『マッドプリンセス ～ディオデラの野望～』というフリーゲームをご存知ですか？

私、たぶんすごく前の『ウディコン』というフリーゲームのコンテストでプレイした記憶があって、その時は『素敵なゲームだと思ってプレイし始めたけど最終的にはそんなに素敵でもなかった』という感想だったような気がして、でも、今、遊ぶゲームが無いからプレイしてみたんですけど「私の記憶に間違いはなかった」と思いつつ、面白かったです。

たぶん、エンディングが簡素過ぎて、ゲーム制作者の方の力尽きた感をすごく感じたんだろうなあ、昔の私……と思いました。

だって友好度★5まで上げたキャラの名前すら出てこないエンディングってひどくない？　フリーゲームで楽しく遊ばせていただいた上に文句言うのはどうかなと思うんですけど……。

『ウディコン』というフリーゲームのコンテストはすさまじくて『WOLF RPGエディタ-』というゲーム制作ツールで制作された未発表のゲームなら、どんな内容の物でもエントリーできる、太っ腹すぎるコンテストです。

参加費用等かからない代わりに、優勝しても与えられるのは名誉だけ。すごい。

私、一番最初に『ウディコン』が始まった時はすごく嬉しくて、エントリー一個目からプレイしようと思って楽しみにしてたんですけど、玉石混交極まる感じですごかったです。

だって、サンプルゲームを適当に改変して、サンプルゲームのゲームタイトルがウィンドウ上に残ってて、データの暗号化すらしてないゲームがあったんですよ！！

なんでこれをエントリー可にしてしまったの……？　と思った私は『ウディコン』にエントリーされたゲームをなんでもかんでもプレイするのはやめようと、心に固く誓いました。

2021年のウディコンは『どんなゲームでもゲーム制作者の方にエントリー辞退をすすめるのはダメ』『ウディコン公式掲示板にゲーム制作者の方を傷つける言葉を記載するのはダメ』等、コンテストにエントリーするゲーム制作者の方を手厚く保護する方向にシフトしているようだったんですけど、そこだけ見てたらダメですよ。

ウディコンの投票は、誰でもできて、★1から★10で評価されてしまうのです。

★1めちゃくちゃ多いですよ。怖い。

私が投票する時は、だいたい平均★7~★8になるように調整しているんですけど（そう思うゲームしか投票しないようにしています）それでも、ゲーム制作者の方にめちゃくちゃ罵倒されたこともあります。怖い。

罵倒したゲーム制作者の方は、自分のゲームの評価がゲームオール★10になるとでも思っていたのでしょうか。

フリーゲームが好きな方って、自分が面白いと思うゲームに対する確固たる指針のようなものがあるので、評価が厳しい方が多い印象があります。

それと同じくらい、高めの評価でめちゃくちゃ言葉を選びながら感想を記載してくださる優しい方もいると思います。どっちもいるので、基本的に傷つくことからは逃れられない。それがウディコン……。

しかもウディコンのおそろしさはウディコン終了後にもあって、ウディコン優勝作品とか上位入賞作品がその後フリーゲーム投稿サイトに掲載されても、基本的に見向きもされないのです。怖い。

私、ウディコンに投票したり、結果だけ見たりしてるんですけど、ウディコンに投票する方って、ＳＴＧやＡＣＴが好きな方が結構多くいらっしゃるみたいなのです。

でも私がよく使う（遊ぶゲームを探す）フリーゲーム投稿サイトはＳＴＧやＡＣＴが好きでゲームに対する感想を記載するユーザーの方がほぼ皆無なのです……。

個人的には『一時間延々オープニングムービー／セーブ不可』とか『ろくにテストプレイをしていなくてバグ塗れ』とかのゲームはエントリー不可にした方が、ゲーム制作者の方への精神的ダメージを防げるんじゃないかなあと思うのですけど、そこは全部受け入れてしまう、懐が深いウディコン……。

でもゲームで真剣に遊ぶプレイヤーはテストプレイ不足のゲームをつかまされたら、めちゃくちゃ怒ります。

だって遊べないから！！

『無料だから』とか全然言い訳にならないレベルのバグ塗れのゲームは、本当に、プレイヤーの怒りの炎に焼かれる……。

でも『ウディコンにエントリーしたゲーム制作者の方がバグの修正をする義務はない』ということです。でも……★1評価の報復が待ってるよ……。

毎年のウディコンの評価や感想がしっかり公式サイトに記載され続けているにも関わらず、毎年テストプレイ不足のゲームがエントリーされてひどい目に遭うのってなんなんだろうなあ……と思います。

テストプレイ不足で全然遊べないゲームをエントリーしたゲーム制作者の方も、バグ塗れで全然遊べなくて怒って★1評価を透過するプレイヤーの方も誰も幸せにならないから、私は『最後まできちんと遊べるゲーム』のみをエントリーする方針に変えたらいいのになあと思うんですけど……。

今年（2022年）時間があって気が向いたら、ウディコンの結果とか見るかもしれないです。

夏には私が楽しみに待っているＳＬＧ（ＳＲＰＧ）の素敵なゲームが公開されるかもしれないから（私が勝手に待ってるだけで公開情報とか全然ないけど）楽しみにしています！！　早く遊びたいなあ……！！