第68話 『子どもだった自分が遊んだら楽しいゲームを作った』というゲーム制作者の方の意見、どう思いますか?

『子どもだった自分が遊んだら楽しいゲームを作った』というゲーム制作者の方の意見、どう思いますか?


私、フリーゲームや同人ゲームをプレイするのが好きなのですけれど、たまに『子どもだった自分が遊んだら楽しいゲームを作った』というゲーム制作者の方の意見を見かけるのです。


私、そのたびに思います。

「今、存在しない架空の『子ども』に向けてゲームを作るとか、絶対にやめた方がいいよ!! 需要が無い可能性が高いから……!!」と……。


実際、そういう意見を記載してゲームを公開した方の作品は、まったく反応が無いことが(私の知る限り)では多かったです。

せめて『子どもだったゲーム制作者の方』と『今、ゲームをテストプレイしている大人の/子どもではないゲーム制作者の方』が一緒に楽しめるゲームにすればよかったのに……!! と思います。


ゲーム制作者の方の一定数って「今、ゲームをプレイしているプレイヤーの方」を見ないんですよね。私、それがすごく不思議……。

「今、そんなプレイヤーいないでしょ?」というプレイヤーの幻想を胸にゲーム制作をして、ものすごく独りよがりなゲームが爆誕したりするのです。


「アマチュア制作なんだから独りよがりなゲームでも大丈夫でしょ?」と独りよがりなゲームを制作する方の多くは仰るんですけれど、独りよがりなゲームは、私を含むゲーム好きのプレイヤーが楽しく遊べないのです……。


スチル大盛り、多人数キャラのフルボイスを搭載したノベルゲームで、ゲームの起動が超遅いとか、ボイスが重くて快適に動かないとか。

そうなってしまうと、ゲームを楽しく遊ぶどころじゃないんですよね……。

だから「豪華フルボイス」とか「BGM全曲自作」とか書いてあると「大丈夫……?」と思います。

特に、ボイスは、文章をクリックして先に進めても、ボイスが消えずに延々残るという凡ミスをしているゲームがたまにあって、そうなると本当にうるさいです。

そういうゲームは私、すぐにプレイをやめますけど……。


「ダンジョンは危険な場所だからセーブできない」理論も私、大嫌いです。

普通にセーブして、やめたい時にゲームをやめたい。

レトロゲームが「ダンジョン内セーブ不可」だったから「子どもの時の自分」に向けたゲームを制作した場合、そういう発想になるのかもしれないですけど……。


私が制作したゲームの感想の中で「クリックセーブとクイックロードが無かったけれど不便ではなかった」というものがあって「ついにこういう感想をいただく時が来たか……!!」と感想を受け取った当時、私は思いました。

その感想をくださった方が遊んでいるゲームは、おそらく全て「クリックセーブとクイックロードが揃っている」ゲームなのだろうと思います。

だから、年月が経過するにつれて、不便なゲームに耐性が無いプレイヤーの方が増えていくのだと思います。

私も、以前は頑張ってプレイしたけれど、今は不便で遊べないゲーム制作ツールの作品があります。もう頑張れない……。


私、たくさんのゲームの感想を読んできたのですが(ゲームの感想を読むのが好きなので)フリーゲームや同人ゲームは、多様な環境でも快適に動作することを求める感想が多かったです。

だから、ゲーム制作者の方のプレイ環境だけで快適に動いても、基本的には意味がないと、私は思います。


その点、ネット小説は、読書するための快適な環境を提供するのは、各小説投稿サイトの運営の方の責任になるので気楽でいいですよね!!

カクヨム様では「文字が読みづらい」とか「文字の表示速度が遅い」とか「次話の表示のウェイトが重い」とかそういうことが全然ないので、書き手としても読み手としてもめちゃくちゃ楽です。素敵です。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る