生きろと言われても

@m0000

第1話

今日も、私は勇気がだせなかった。


紐を用意した。何度も自殺の方法を調べたが

自殺は失敗すると後遺症で、自殺すらできなくってしまうようだ。


何のために生きるのか。なぜ、人間は死ぬのに

苦しい世の中を生き抜いていかなくてはならないのか。


私は、普通の人生を全うする事すらできない。

普通に生きられたら

どれほど幸せなのか。

今日も私は勇気を出せなかった。


医者から出してもらった

薬をのみ、意識が薄れていく瞬間を待つ。

睡眠薬はもう何年も飲んでいる。


明日なんて来なければいいのに。

こんな事を思う私は、

生きている資格などないのだろう。


死ぬ事すらできず

私はただ意識が遠のくままに

ベッドにうずくまる。


助けて。

そんなことが言える

強い人間ではないのだ。


私は、弱い人間だ。

死のう、今日こそ死のう。


そう思い、

両親と兄に

メールを送信した。


泣きながらメールをした。

ごめんなさい、生まれてきて。

私は生まれてきてはいけない存在だったんだ。


ごめんなさい、

さようなら。


そうメールした。


(続く)

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