富士宮
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宿泊地は富士宮だ。明日は早いから、さっさと寝ろよ。
18:36 静岡
|JR東海道本線
19:12 富士
19:18 富士
|JR身延線
19:36 富士宮
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東海道線も静岡から出るとだんだんと寂しくなり、静岡県が東西に長いことを実感する。すでに日も暮れ、車窓からの眺めも真っ暗だ。静岡駅から30分ほどで富士駅に到着し、身延線に乗り換えた。身延線は、昨日塩尻から乗った中央本線と同じく、ワンマン電車だ。
身延線の駅は無人駅が多いこともあり、富士駅を出るとさらに寂しさが増す。大都市圏や東海道線のように乗車率が高い路線の方が、日本の鉄道網の中では実はレアケースなのだろう。
宿泊地の富士宮駅は、身延線の中では珍しく改札のある比較的大きな駅で、駅前には、こんなに宿泊客がいるのだろうかと不思議に思うほどいくつものホテルが建っている。夏の登山シーズンであれば富士登山客が泊まり、夜の街も賑わうのだろうが、今の季節は駅前でも人通りはなく静まり返っている。私の他に駅前にいる人間は、ロータリーで客待ちをしているタクシー運転手ぐらいだ。
そして、駅舎を出るとポツポツと雨が降り始めていた。島田にいたときは空には多少は雲があったが晴れていたが、日が落ちて暗くなってから知らぬうちに天気が下り坂になっていたようだ。
明日は山歩きがあるから、これはちょっとまずいかもしれない。ホテルに着いて天気予報アプリをチェックすると降水確率は90%となっている。100%でないなら、奇跡的に天候が回復するかもしれない。そんなわずかな希望を抱き、私はホテルのベッドに入った。
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