第8話 表面上は
「ん?聞き間違えかな?なんて?」
「いやだからハーレムはどうかな……なんて……ハハ」
どうやら胡桃さんは言葉通りの意味だと信じてないらしい。
そして怒ってるみたい。
「死にたいのかな?」
いや、みたいは取り消す。
まじで殺られそうな目つきを胡桃さんに向けられていると。
「うーん、私は別にいいかな」
「えちょお母さん?!」
舞さんがまさかのオーケーを出した。
続けて舞さんは理由も話した。
「だって争って負けたくないし平等に愛してくれるならいいかな」
「そこは勝つ意気込みで行かなきゃでしょうが!!」
何故か胡桃さんが応援してる。
でもこれで2:1でハーレム行きになりそうで安心したわ。
ホッとして胸を撫でるとまたじろりと胡桃さんに睨まれた。
生きた心地がしねぇ。
下手したら本当に殺ってきそうで思わず身構えたが胡桃の口からまさかの言葉が出た。
「まぁ、仕方がないか、…⋯いいよ。あ、でも私だけを選んでくれるまでお触り禁止だから」
この言葉を聞いた時、和樹はこの身に起こる全ての煩悩が解決したかのような幸福感に包まれた。
しかし、彼はまだ彼女らの意図を知らない。
舞視点—
フッ
甘いわね
良太くんに私がどれだけメロメロになってると思ってるの?
二人を平等に愛してくれるならいい?
そんなことあるわけないでしょ。
今のところはオーケーしたように見せかけて胡桃を油断させる。
そしてその隙に良太を私にメロメロにして手懐ける。
完璧な作戦だわ。
胡桃には悪いけど女には負けられない戦いがあるの。
胡桃視点—
フッ
甘いわね。
和樹くんに私がどれだけメロメロになってると思ってるの?
二人を平等に愛してくれるならいい?
そんなことあるわけないでしょ。
和樹くんは私だけのものだから。
ハーレムって言い出した時は一緒に死のうなんて思ったけどやっぱりやめた。
流石に可哀想だもの。
しかもネットで流行ってるヤンデレ?ってやつみたいで嫌だし。
仕方なく渋々オーケーしたように見せかけてお母さんを油断させる。
そして油断している隙に和樹くんに私の魅力を叩きkっおっと失礼、教え込んで私を選ばせる。
完璧な作戦でしょ。
お母さんには悪いけど恋する乙女には負けられない戦いがあるの。
和樹視点—
「⋯⋯この鶏肉美味しいね」
「私が作ったんだもの」
「私だって作れるわよ」
今なぜか3人で食卓を囲んで夜ご飯を食べてるけど、どうも妙に違和感がある。
ハーレム作れて結果オーライなはずなのに。
何も知らない良太であった。
どうも毎度顔馴染みの作者のタヤヒシです。
書いてる時どんどんただの甘々ラブコメになってきてヤンデレ要素が薄くなってね?なんて思っていますがそこは無視しましょう(圧
おしゃべりな作者なんで毎度こんなメッセージを書くかもしれません。
どうか寛大に受け入れてもらえると助かります。
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