第94話 超軽量飛行機

 輸送船佐渡は、定期的に協和島北大陸間を物資人員輸送の為、往復して居ます。


 待望のゼナが、エルフドワーフの若手有望技術者を引き連れやって来ました。

「ゼナぁーっ、待ってたよぅ!」

「お待たせ、やっと完成したよ!私とレイナ二人乗り、ウルトラライトエアプレーン!」

「ウルトラマン?」

「違うよ!超小型飛行機だよ、今降ろして貰ってる!見る?」

「うん!!」



「チッチャ!玩具みたいね」

「機体もエンジンも総オリハルコン製、幅4.5メートル、全長2.5メートル、頑丈なオリハルコンの、薄~い中空の翼、0.3㎜に叩き伸ばして機体仕上げたから総重量エンジン込みで30㎏、風防の石英ガラスがちょっと重いけど、タンクに20リットルガソリン入れて50㎏にならない、超軽量飛行機!私の体重16㎏レイナが12㎏、二人乗って時速6~70㎞でフワフワ飛べるよ!!」


「操縦席も後部席も、玩具みたい!これで乗れるの?」

「私達の身体に合わせたからね、乗ったら分かる、良い感じに仕上がってるよ」

「え?私達が操縦するの?」

「レイナは、後ろに乗ってたら良いよ」


「乗りたい!!」

「調整済みで、いつでも飛べるけど···良いか!試験飛行しよう!」



 軽快な爆音を響かせ『上げ雲雀ひばり』はフワリ飛び立ちました。

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